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理事長挨拶

 超高齢化が進む現代社会において今まさに必要なことは、商助を軸にした地域共生社会の実現です。これまでの様な、自助・互助・共助・公助のみでは持続可能な未来は実現できず、疲弊された社会が到来すると考えます。

 野洲市においても、高齢者の一人歩き対策や振り込め詐欺防止に関する対策、地域離れ防止に向けたサロンづくり等、様々な手を打っていますが抜本的な解決には結びつかず、諸問題は後を絶ちません。

 私たちは、野洲市内で特に高齢化が進む「近江富士団地」を課題先進エリアと捉え、ここを始めとした野洲市内全域に商助を軸にした地域共生社会を実現することで、野洲市内全域のみならず県内を含めた「持続可能な地域共生社会」のモデルを創り上げます。商助という古来の“御用聞き”を野洲市内に拡大し、これまでの自助・互助・共助・公助も活かした「やさしさがつながる地域共生社会の実現」を理念としてまちづくりを展開して参ります。

【協働部】

 野洲市ならびに関連機関や市民活動団体とともに歩むことが地域共生社会の基盤となります。これまでのような縦割りの考え方をやめ、他団体との連協強化と協働した課題解決を図ることで、横軸で物事を進める「地域まるごと社会」を実現して参ります。

 特に今必要なことは、当協会の認知度強化と他団体との情報共有です。まずはまちに当協会を知っていただくことから始め、情報共有と連携強化から生まれる信頼の構築に努めて参ります。

 

【QOL部】

 高齢者を見守る側である身内・近所・自治会・民生委員等の“支援者を支援するカタチ”を確立します。具体的には、支援者を支援できるようなIoT機器の導入企画や体制整備、商助の基盤づくりとして支援する側と支援される側の受け入れ体制の構築、商店の出張ビジネススキームの整理など、協会や会員の基盤づくりに努めて参ります。

 

【システム部】

 支援者を支援するカタチづくりとして、効率的かつ効果的なICTの確立を担います。難しく特殊な仕組みを取り入れず、シンプルで確実、継続性が高く誰もが真似できる手段にて支援者の支援ができるよう仕組み構築を実施致します。

 

【事業推進本部】

 まちの商店への広報と会員拡大、利用者の促進と地域みまもり隊の拡大を担います。まずは、当協会が実現する支援者支援の仕組みをまちに知っていただき、そして利用して頂くことに尽力し、認知度の向上と支援体制の構築に努めます。

 

 

 結びに、私たちが実現する形は地域共生社会です。これまでの様な縦割りではなく、何事も横軸で考えて解決することをベースとしなければならず、そのためにも、行政関連や任意活動団体との信頼構築と、まちの商店からの信頼を得ることが必要です。これまでまちで創り上げてきた互助・共助・公助の仕組みに感謝するとともに、これに商助を加えた全てを活かした助け合いを創ります。

 五つの助をもとに、たった一人の方をまち全体で見守るやさしいまちづくりをここに誓い、理事長挨拶とさせていただきます。

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